ノートPCを長く使っていると、「バッテリー持ちがなんとなく悪くなってきたかな?」と感じる時があります。そんな時、バッテリーの交換を検討すべきかどうか、バッテリーの状態を数値で確認できたら嬉しいですよね?その手順を紹介します。
Windowsでは設定アプリから直接バッテリー状態を確認することはできないので、コマンドプロンプト、あるいはWindows PowerShellアプリを使って確認します。
Windows PowerShellはスタートメニューからアクセスすることができる場合もありますが、もし見当たらなければ虫メガネアイコンをクリックして「Windows PowerShell」と打ち込んで起動しましょう。
起動したらpowercfg /batteryreportと打ち込んでエンター。これで C:\Users\(ユーザ名)フォルダの中にbattery-report.htmlというレポートファイルが作成されています。
powercfg と / の間に半角スペースが入ります。
このファイルをChrome等なんでもいいのでウェブブラウザーで開いてみましょう。バッテリー状態が表示されています。
色々なデータが表示されますが、バッテリーの状態を確認したいのであればDesign Capacity、Full Charge Capacity、Cycle Countを見ましょう。
それぞれ、設計時に期待されるバッテリー容量、実際に満充電した時のバッテリー容量、空っぽから満充電までを行った回数、を表しており、バッテリーの大丈夫さ、あるいはヘタリ具合を数値で見ることができます。
ノートPCで使われているリチウムイオンバッテリーは何度も充電することができるという特徴がありますが、バッテリーは化学反応を利用したナマモノなので、使えば使うほど、充放電を繰り返すほど、満充電できる容量が下がっていきます。
上の画像ではDesign CapacityとFull Charge Capacityがほぼ同じ数値になっていて、バッテリーはまだ元気だということがわかります。なお、Design Capacity < Full Charge Capacityとなっていますが、少しネット上で調べてみたところDesign Capacityは理論値なので特に問題ではないようです。
充放電を何度も繰り返しているとFull Charge Capacityはどんどん下がっていき、いわゆる「持ちが悪い」状態になっていきます。例えばDesign Capacityの半分くらいの数値しか示さなくなっていたらバッテリーの交換を検討していいかもしれません。
またCycle Countもバッテリーの使われ具合を示す良い指標です。上記のように充放電を繰り返すほどバッテリーはヘタっていきますから、この数値は低い方が良いということになります。
PCのバッテリーが最近持たなくなってきたような気がするな、と思ったら一度このコマンドを叩いてバッテリーの健康状態をチェックしてみるといいでしょう。
また、フリマやオークションなどにPCを出品される際もこのバッテリーレポートの画面を商品と一緒に掲載しておくことで商品の信用を高める一助になると思いますよ。
その他、フリマやオークションに出す前にやっておくべき事のまとめはこちらです。
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