フリマに出す前に必ずやろう!Windows PC内のファイルを完全に削除する方法

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2021年春にM1 Mac Airを購入し、Insider Preview版ながらもWindowsをMac上で動かして使えるようになったことで、とりあえず両OS上での作業環境を1台のマシンで実現することができました。

ARM版Windowsが正式にリリースされないと完全な環境とは言えませんが、そもそも普段使うアプリケーションはMicrosoft Officeをはじめ、ほとんどMac上で完結できるようになった今ではWindows環境が無かったとしても昔ほど困る状況じゃなくなりましたよね。この先、仮にMac上でWindowsが動かなくなったとしても問題ないかもな、と思えるようになってきました。

ということで、そろそろ2019年に購入したSurface Pro 6を処分しようかと思います。イオシスなど中古買取・販売業者に持ち込んでもいいんですが、彼らの再販利益分だけ買取額は中古市場額より下がりますし、何より今回処分しようとしているSurface Pro 6は米国ECサイトのB&Hから個人輸入したOffice無し版なので、果たして中古買取業者が期待する価格で買い取ってくれるのか?が疑問です。やはりメルカリやYahoo!オークションなど個人売買の方が手残りは良さそう。

しかしここで問題があります。個人で処分するからにはPC内のファイルを全て削除してしまわなければなりません。業務用途のPCではないので業務機密なものは扱っていませんでしたが、家計簿、確定申告の書類、など個人情報を含むファイルはふんだんに扱っていました。こうしたファイルを含め、とにかくPC内部のファイルはフリマやオークションに出す前に完全に除去してしまいたいものです。

今回ネット上に溢れるHDD内部の除去方法、そして逆に除去したり削除したファイルを再生させる方法などを調べ、自分なりに安心できると思える方法を理解しましたので、その手順をまとめておきます。

メルカリ、PayPayフリマ、ラクマ等のフリマアプリや、Yahoo!オークション等のオークションサイトへWindows PCの出品を検討されている方、あるいはイオシス等の中古買取・再販業者に買い取ってもらうことを検討されている方にも、お役立て頂ければ嬉しいです。

他人に手渡してしまう前に自分で内部データを完全に除去しておくのが安心ですよね。

手順のまとめ

少しばかりの試行錯誤の結果、この手順が良さそうだとの結論に至りました。

  1. 内部データのバックアップ。
  2. PCの初期化。工場出荷時状態に戻す。
  3. 内部ファイルの完全除去。
  4. 内部ファイルの再生を試し、完全に除去されていることを確認する。
  5. フリマ等に出す際必要な、PCの現状を確認しスクショ。
  6. 再びPCの初期化。

なお、今回の対象はSurface Pro 6。Windows 10 Homeでの作業です。いくつも作業中の画面キャプチャを入れて説明していきますが、Windows 11等他のOSバージョンや、Windows 10でもビルドが異なると画面表示が異なる場合がありますのであらかじめご了承ください。

1. 内部データのバックアップ

言わずもがな。大切なデータは全て外付けのHDDやSSD、またはクラウドスペースにコピーしてバックアップをとっておきましょう。

私の場合、ローカルPC上にはOSとアプリケーションしかインストールせず、アプリケーションデータは全てOneDriveに保存するスタイルだったので、このバックアップ作業はほぼ無し。普段からクラウドにデータを置くようにしていると、今回のようにPC入れ替えや処分の際、とても楽ちんです。

2. PCの初期化

Windowsに標準で搭載されている機能を使って、工場出荷時の初期状態に戻します。使い始めてから色々と行ってきたに違いない様々な個人設定、追加したアプリ、個人用のファイルなどを全て初期化することができます。

加えて、ドライブのクリーニング処理も行うことができるのである程度は内部HDD やSSD等記憶領域のデータも除去できることが期待できます。

3. 内部ファイルの完全消去

PCの初期化が済んだらいよいよ内臓ドライブのデータを復元できないように消去していきます。初期化の中で「ドライブのクリーニング」を行っていたとしても、さらにこの手順を踏むことを強くお勧めします。

上の手順で初期化した後のPCをインターネットに繋いで、専用ソフトをダウンロードし、これを使って内部ファイルを完全消去しました。詳しい手順は下の記事を参照ください。

4. 消去ファイルが再生できるか?の確認

さて、PC内蔵ドライブのデータはランダムなデータによって何度も上書きされ、高い信頼度で完全消去に近い状態にできたはず。とはいえ、「本当に消えてくれたのだろうか?」って、やっぱ気になりますよね?そこで、フリマやオークションにだして他人の手に渡る前に、データが削除されていることを確認してみましょう。

そのためには、HDDが壊れた時や誤ってファイルを削除してしまった時などに利用される、データ復元ソフトを使います。これも、詳しい手順は下の記事を参照ください。

5. フリマ等に出す際必要な、PCの現状を確認しスクショ

このステップは、PCを処分する場合には不要です。もしフリマやオークションに出品するのであれば、状態を伝えるための情報を表示してスクショしておきましょう。

行うのは最初のPC初期化をおこなった後がおすすめです。PC初期化前はこれまで自分が使ってきた結果、Windowsのビルドも上がっているでしょうし、他にも工場出荷時とは異なる状態になっているパラメータがある可能性があります。フリマやオークションで他人に渡す場合、最後のステップ6で行うPC初期化直後の状態で渡すことになりますから、受け取った人が手にする状態にできるだけ近い情報を伝えてあげるのが親切ですよね。

撮っておくべきスクショはシステム情報とバッテリー情報が良いでしょう。

「設定>システム>詳細情報」でPCシステムの詳細が表示されますので、まずこれを1枚スクショします。出品しているPCのプロセッサ世代、クロック周波数、実装RAM、Windowsバージョンなどが確認できます。

ついで「設定>システム>記憶域」で内蔵ハードディスク容量を確認してスクショ。

この2枚で出品するPCの詳細は大体カバーされますので、今回の例であれば、「出品しているモノは間違いなくSurface PC 6、64ビット版Windows 10 Home、8GB RAM、128GB SSD、Core i5-8250U 1.6GHzですよ」ということが伝わります。

最後にバッテリーの状態を確認しましょう。詳しい手順は下の記事を参照ください。

これら3枚のスクショを撮っておき、フリマやオークションに出品する際に製品の外観写真に加えて掲載しておくと売り手としての信用も上がりますし、買い手の方の安心感も違ってくるでしょう。フリマに出す前に、ぜひこの一手間やっておきましょう。

6. 再びPCの初期化

内臓ドライブのファイルを完全に除去できたことを確認し、必要なPCの状態情報のスクショも撮り終えたら、フリマやオークションへ出品する前に最後の初期化を行いましょう。

最初の初期化の後、Windowsを一度起動させるためのWiFiの設定やMicrosoftアカウントの入力を行なっていますし、File Shredder等のソフトもインストールしています。そうした個人設定を消去してしまうために、最後にもう一度、上記2の手順でPCを初期化します。

以上がWindows PCをフリマやオークションへ出品したり、中古業者などへ売却する際に行うべき手順のまとめです。大事なPCを高く売るためにも、自分の個人情報の流出を防ぐためにも、ぜひこの手順をきっちりとやっておきましょう。

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